はじめに|一番話した人が、一番貢献した人なのか
六人で一時間の会議をしたとします。一人は二十分ほど話し、次々と意見を出しました。別の一人は、ほとんど話さず、最後に短く一つだけ提案しました。会議が終わったあと、「今日の中心人物は誰だったか」と聞かれたら、多くの人は前者を思い浮かべるでしょう。
それ自体は不思議ではありません。よく話した人は記憶に残ります。何を考えているのかも見えやすく、場を動かしているように感じます。反対に、黙っている人の頭の中は外から見えません。何も考えていないのか、考えたうえで話さなかったのか、聞いている最中なのかは区別しにくい。
けれど、ここには仕事の評価を狂わせる小さな落とし穴があります。「見えやすいこと」と「価値が大きいこと」は同じではありません。
このあと、発言量がリーダーらしさへ変換される仕組みと、声を大きくせずに価値を見せる方法へ進みます。
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