第1章 資産があるのに、なぜ家計は崩れるのか
資産が多い家計が崩れるとき、最初に壊れるのは残高ではなく選択肢である。高収入の会社員が、株式・投資信託・預金を合わせて6,000万円持っていたとしても、勤務先の業績悪化、住宅ローン、子どもの教育費、親の介護が同じ時期に重なれば、家計は急速に硬直する。資産は存在していても、値下がり中に売れば損失が確定し、売れない自宅や解約しにくい契約は当面の支払いに使えない。資産額は安心の材料になっても、危機から逃げる経路を保証しない。
このあと、資産5,200万円でも約7か月で選択を迫られる家計を考えます。
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